浄音寺
2011年3月
建築は、社寺に限らず、空間のボリュームで柱や化粧材の寸法を変える必要があります。この寸法の決定を「木割り」といいます。幅6700㎜・奥行き9000㎜・高さ3400㎜(梁下)のコンクリートの中に入る浄土真宗寺院本堂。設計条件は総檜の折上げ格天井とすること。天井の高さに制限がある中で美しい部材寸法のプロポーションを実現するために京都の慈照寺東求堂と北鎌倉の円覚寺舎利殿を参考としています。内陣と外陣の格付けを表現するために内陣の格天井は、子組格子を入れた繊細な意匠とし、外陣は無垢のヒノキ一枚板としています。
東京都新宿区
施工=直井建築工房