小さな木のおうち
2021年からの活動
「小さな木のおうち」は、一般社団法人木和堂が主催する「鎌倉みんなのけんちく学校」の教材のために設計した建築です。小学3年生から高校1年生ぐらいまでを対象にしたけんちく学校では、二畳大の建築の単位空間を教材として「建築の五感」を「身体で感じ」「手で学び」「職人のわざ」を学ぶ場を追求しています。教材である「小さな木のおうち」は、実際に存在するいつでもこらからも「ふりかえる」ことができる建築がいいのではと、北鎌倉にある「宝庵」の中の「夢窓庵」という小さな茶室を選びました。もともとの設計は、近代建築を代表する山口文象で1934年に竣工した建築です。子どもたちはこの夢窓庵を題材にして、実測して図面や模型を作り、最終的には実物大の小さなおうちを組み立てます。「鎌倉みんなのけんちく学校」の基礎になるのがこの「小さな木のおうち」です。
鎌倉市・木造6尺5寸のキューブ
設計: 日影良孝
棟梁: 田中龍一
木材提供: 諸戸林業